習志野市予防接種情報提供サービス

平成28年・42週~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、急性脳炎〜

2016年10月31日

今週の注目疾患  平成28年・42週(10月17日~10月23日)

〜A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〜
2016年42週の県全体の定点当たり報告数は、41週の2.06から増加し2.62となった。過去4年の同時期と比較し多い。
季節変動性があり、冬から春にかけて患者が増加するため、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別では、16保健所中10保健所管内で増加し、長生(7.75)、柏市(5.56)、夷隅(4.67)、船橋市(4.27)、山武(4.17)、君津(4.00)、海匝(3.25)、松戸(2.63)、印旛(2.63)で多い。
2016年42週に報告された351例の性別は、男性194例(55.3%)、女性157例(44.7%)で、年齢群別では、4~9歳が217例で61.8%を占めていた。
<参考>1) 病原微生物検出情報(IASR)溶血レンサ球菌感染症 2012年~2015年6月
URL:>>詳細はこちら

〜急性脳炎〜
千葉県では、2016年1~42週に50例の届出があった。
38~42週には12例の届出があり、今後増加する時期となることから、2011年~2016年42週に届出のあった264例の発生状況をまとめた。
類型別では、患者262例(99.2%)、感染症死亡者の死体2例(0.8%)であった。
病型別では、病原体不明175例(66.0%)、インフルエンザウイルス52例(19.6%)が多かった。
性別では、男性142例(53.8%)、女性122例(46.2%)であった。
年齢群別では、5歳未満が149例で56.4%、5~9歳が59例で22.3%を占めた。
診断月別では、12月から2月に多い。
症状等として報告されたのは、意識障害236例(89.4%)、発熱229例(86.7%)、痙攣172例(65.2%)、髄液細胞数の増加58例(22.0%)、嘔吐45例(17.0%)、頭痛38例(14.4%)、項部硬直22例(8.3%)であった(複数報告あり)。
診断方法として報告されたのは、(1)38度以上の高熱219例(83.0%)、(2)何らかの中枢神経症状237例(89.8%)、(3)先行感染症状138例(52.3%)であった(複数報告あり)。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年10月26日更新)

≪戻る