習志野市予防接種情報提供サービス

平成29年・49週~侵襲性肺炎球菌感染症、インフルエンザ~

2017年12月15日

今週の注目疾患   平成29年・49週(12月4日~12月10日)

【侵襲性肺炎球菌感染症】
2017 年に届出られた侵襲性肺炎球菌感染症は第 49 週までに 142 例となった。
本疾患のサーベイランスは、小児の定期予防接種に 7 価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV7)が追加された 2013 年4 月から開始された。
届出数は年々増加を示してきたが、これはサーベイランスの周知や検査キットの普及といったことも影響していると考えられる。
サーベイランス開始後、PCV7 から 13 価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)への切り替え、65 歳以上の成人に対する 23 価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)の定期接種の開始や届出基準の変更などがあり、本疾患の発生動向への影響が考えられる。
サーベイランス開始以降、県内医療機関から届け出られた全 525例についてまとめる。

【インフルエンザ】
2017 年第 49 週の県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は 4.50となり、前週(3.15)より増加した。
県内 16 保健所管内(千葉市、船橋市および柏市含む)のうち、13 保健所において前週より報告が増加した。
県レベルでの定点当たり報告数 4.50 を超える保健所は、報告の多い順に船橋市(11.53)、市原(7.09)、松戸(6.48)、印旛(6.46)、習志野(5.44)であった。
第 49 週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザウイルス迅速診断の結果では、A 型が 76.0%、B 型が 23.9%であった(0.1%は A、B ともに陽性)。
国内における直近のインフルエンザ検出状況では、AH1pdm09 が最も多く、次いで B 型(山形系統)となっている。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成29年12月13日更新)

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