習志野市予防接種情報提供サービス

2021年 第 14 週  ~レジオネラ症~

今週の注目疾患   2021年 14週(2021/4/5~2021/4/11)
【今週の注目疾患】

【レジオネラ症】
 2021 年第 14 週に県内医療機関から 3 例のレジオネラ症の届出があり、2021 年の累計は 12 例となった。
レジオネラ症は一年を通して発生が見られるが、傾向として夏~秋により多く、県内でも過去(2013 年~2020 年)には当該季節に届出が多くなる傾向が認められている。
これから夏に近づくにつれ、当該感染症の発生動向を注視していく必要がある。
 本年届出のあった12例の内訳は、性別では男性が9例(75%)と女性よりも多く、年齢中央値は70.5歳(範囲:59歳-93歳)で、年代別では12例全員が50代以上であり、約6割が70代以上だった。
病型別では肺炎型が10例(83%)と大半を占めており、ポンティアック熱型は2例のみであった。
届出保健所管内別では、船橋市が最も多く4例(33%)報告があり、次いで柏市、君津保健所管内からそれぞれ2例ずつ報告されていた。
推定感染経路は多くが不明であったが、デイサービスの浴場、自宅の加湿器、いわゆるスーパー銭湯等の利用歴があり、水系感染と推定されたのが3例(25%)あり、塵埃感染と推定された症例が1例あった。
これらはいずれも現時点では散発的な事例と思われ、同一施設などからその他患者の発生の報告は確認されていない。
レジオネラ症は、土壌や水などの自然環境中に存在するレジオネラ属菌によって引き起こされる。
エアロゾルを発生しうる人工環境(噴水・冷却塔・ジャグジー・加湿器等)や循環水を利用した入浴設備等で、衛生的な維持管理が不十分な場合、レジオネラ属菌が増殖し感染源となることがある。
レジオネラ症は劇症型のレジオネラ肺炎と一過性のポンティアック熱の2つの病型に分類される。
レジオネラ肺炎の潜伏期間は通常2-10日(16日間の症例報告もある)、中枢神経症状や下痢などを認めることもあり、有効な抗菌薬による治療がなされないと特に致命的になる(免疫抑制下では40~80%が死亡)。
一方ポンティアック熱は潜伏期間が数時間から48時間程度であり、インフルエンザ様症状が2~5日続くが、一過性で治癒する。
患者からの菌分離は、尿中抗原による診断が難しいレジオネラ属菌による症例の確認や、曝露源と推察される環境から分離された菌と合わせて遺伝子型別を行なうことによって、感染源の特定といった公衆衛生対応にも有用となる。
原因となるレジオネラ属菌は通常ヒトからヒトに直接感染することはないが、患者周囲に同じ感染源に曝露した者がいる可能性があり、注意が必要である。
前述の人工環境や入浴施設の利用による感染が疑われる場合には、環境検査やその曝露源周囲にポンティアック熱を含むレジオネラ症の症状を呈したものがいないか確認し、エアロゾルを発生しうる人工環境や入浴施設については、平時からの適切な維持管理がレジオネラ症予防に重要である。

引用・参考
WHO Legionellosis:
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国立感染症研究所レジオネラ症とは:
>>詳細はこちら


【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和3(2021)年4月14日更新)

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