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平成27年・45週~感染性胃腸炎、つつが虫病、日本紅斑熱~

2015年11月15日

今週の注目疾患  平成27年・45週(11月2日~11月8日)

感染性胃腸炎
2015年45週の県全体の定点当たり報告数は、44週の3.59から増加し3.77となった。42週以降増加が続いており、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中8保健所管内で増加し、松戸(7.81)、柏市(7.56)、山武(4.50)、船橋市(4.45)、印旛(4.38)、千葉市(3.83)で多い。
2015年45週に報告された509例の性別は、男性263例(51.7%)、女性246例(48.3%)だった。
年齢群別では、1歳が81例(15.9%)で最も多く、5歳未満が259例で50.9%を占めていた。

つつが虫病
つつが虫病は、例年11月~1月に届出が増加するため2010年~2015年45週に届出された130例をまとめた。
性別では、男性73例(56.2%)、女性57例(43.8%)だった。
年齢群別では、50代~80代が109例で83.8%を占めていた。
届出のあった保健所について年別・保健所別に示す。130例中62例(47.7%)が安房保健所であった。
症状等は、発熱122例(93.8%)、刺し口116例(89.2%)、発疹114例(87.7%)、頭痛52例(40.0%)、リンパ節腫脹31例(23.8%)、肺炎1例(0.8%)、脳炎1例(0.8%)だった(複数報告あり)。
診断方法は、間接蛍光抗体法又は間接免疫ペルオキシダーゼ法による血清抗体の検出126例(96.9%)、分離・同定による病原体の検出7例(5.4%)、検体から直接のPCR法による病原体遺伝子の検出6例(4.6%)だった(複数報告あり)。
感染地域として確定あるいは推定されたのは、千葉県127例、東京都1例、山梨県1例、韓国1例だった。

日本紅斑熱
日本紅斑熱は、2010年~2013年は7月~8月に届出が多かったが、2014年は10月~11月に5例の届出があった。2015年も10月に2例の届出があったことから、2010年~2015年45週に届出された27例をまとめた。
性別では、男性14例(51.9%)、女性13例(48.1%)だった。
年齢群別では、60代~80代が23例で85.2%を占めていた。
届出のあった保健所について年別・保健所別に示す。27例中19例(70.4%)が安房保健所であった。
症状等は、発熱27例(100%)、発疹25例(92.6%)、肝機能異常21例(77.8%)、刺し口19例(70.4%)、頭痛7例(25.9%)、DIC4例(14.8%)だった(複数報告あり)。
診断方法は、間接蛍光抗体法又は間接免疫ペルオキシダーゼ法による血清抗体の検出24例(88.9%)、検体から直接のPCR法による病原体遺伝子の検出9例(33.3%)、分離・同定による病原体の検出1例(3.7%)だった(複数報告あり)。
感染地域として確定あるいは推定されたのは、全例千葉県だった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年11月13日更新)

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