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令和元年・51週~アメーバ赤痢、インフルエンザ~

今週の注目疾患   令和元年・第 51週(2019/12/16~2019/12/22)

【アメーバ赤痢】
 2019 年第 51 週に県内医療機関から 2 例のアメーバ赤痢の届出があり、2019 年の累計は 46 例となった。
アメーバ赤痢は原虫の Entamoeba histolytica による感染症であり、届出は 性的接触を感染経路とする症例と海外渡航者の症例が多い。
感染者の糞便に排出された嚢子(シスト)を直接的、もしくは水や食べ物を介して経口的に感染する。
感染者のうち 5~10%が発症し、シストは小腸で脱嚢して栄養型となり、大腸粘 膜面に潰瘍等の病変を起こす。
病型として粘血便、下痢、テネスムス(便意があるが排便が ない)、腹痛などの症状を起こす腸管アメーバ症、栄養型が血行性に肝臓、肺、脳や皮膚など に転移して膿瘍を形成し、重篤な症状を呈する腸管外アメーバ症がある。
 2010 年以降に県内医療機関から届け出られた 509 例についてまとめると、届出は年間 43 ~66 例であり、性別は男性が 441 例(86.6%)となっている。
近 5 年に絞れば男性の 割合が 91.2%(218/239)である。
年齢分布は、男性の年齢中央値は 51 歳(四分位範囲:42 ~62 歳)、女性の年齢中央値は 45.5 歳(四分位範囲:36~62.5 歳)であった。
 病型別では腸管アメーバ症 454 例、腸管外アメーバ症 44 例、腸管および腸管外アメーバ 症 11 例と腸管アメーバ症が多くを占めた。
感染経路(重複あり)については、性的接触によ る感染が 22.8%(116 例:男性 104 例、女性 12 例)、経口感染 28.7%(146 例:男性 125 例、 女性 21 例)であったが、その他(不明が大半を占める)や未記載が 51.3%(261 例)を占めた。
性的接触を感性経路とする届出のうち、異性間もしくは同性間の記載のあるものについて、男性は異性間性的接触 56 例、同性間性的接触 25 例であった。
女性では異性間性的接触 11 例、同性間性的接触 1 例であった。
従来から男性の同性間性的接触によるアメーバ赤痢感 染が注視されてきたが、異性間性的接触を原因とする事例の増加が報告されている。
性感染 症対策として患者発生時の他の性感染症の罹患の有無の確認、患者パートナーの確認や無症 状シストキャリアの治療など、総合的な性感染症対策の実施が重要であり、また衛生環境の 整っていない海外への渡航の際は、生水、生肉や生野菜からの感染に注意し、経口感染を防ぐために手指衛生を徹底することが大切である。

引用・参考 国立感染症研究所:アメーバ赤痢 2007 年第 1 週~2016 年第 43 週
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【インフルエンザ】

2019年第51週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は、 定点当たり24.76(人)であった。
県内16保健所管内(千葉市、船橋市および柏市含む)のうち、14保健所管内において定点 当たり報告数10.00を超え、3保健所管内で定点当たり報告数30.00を超えている。
報告の多い 上位3保健所管内は、松戸(40.96)、君津(31.69)、印旛(31.13)となっている。
第51週の患者年齢群別報告割合は、 0~4歳( 14.9%)、5~9歳( 35.4%)、10~14歳( 19.5%)、 15~19歳( 3.7%)、20代( 3.7%)、30代( 6.1%)、40代( 8.7%)、50代( 4.0%)、60代( 2.2%)、 70代(1.2%)、80歳以上(0.5%)となっている。
県内小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、5,048 例 中A型4,965例(98.4%)となっており、A型インフルエンザの主流が続いている。
県内でのインフルエンザの流行は、例年1月下旬~2月上旬に最も患者報告が多くなる。
予防接種、飛沫感染対策としての咳エチケット(有症者自身がマスクを着用し、咳をする際に はティッシュや腕の内側などで口や鼻を覆う等の対応を行うこと)、接触感染対策としての 手洗い等の手指衛生を徹底することが重要である。

千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ注意報の発令について(令和元年12月18日)
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【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年12月25日更新)

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