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令和元年・41週~レジオネラ症、レプトスピラ症~

今週の注目疾患   令和元年・第 41 週(2019/10/7~2019/10/13)

【レジオネラ症】
レジオネラ症は2019年第41週に県内医療機関から4例届出があり、2019年の累計は89例となった。
レジオネラ症は土壌や水などの自然環境中に存在するレジオネラ属菌によって引き起こされる。
症状は全身性倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、乾性咳嗽(2~3日後には、膿性~赤褐色の比較的粘稠性に乏しい痰の喀出)、38℃以上の高熱、悪寒、胸痛、呼吸困難が見られるようになる。
傾眠、昏睡、幻覚、四肢の振せんなどの中枢神経系の症状や下痢がみられるのも本症の特徴とされる。
エアロゾルを発生しうる人工環境(噴水・冷却塔・ジャグジー・加湿器等)や循環水を利用した入浴設備等で、衛生的な維持管理が不十分な場合、レジオネラ属菌が増殖し感染源となることがある。
また本症は、台風や大雨等
の水災害時に土壌環境を含む水への溺水や泥水の誤嚥や、浸水建造物の清掃やがれき撤去作業時にレジオネラ菌を含む粉塵を吸引することにより感染するリスクがあるため、清掃時には必ずマスクを着用し感染予防を心がけることが必要である。
2019年に届け出られた89例の届出の内訳は、肺炎型85例、ポンティアック熱型2例、無症状病原体保有者が2例である。性別は男性75 例、女性14 例と男性が多く、年齢は男性の年齢中央値67.5歳(範囲:40~89 歳)、女性の年齢中央値83.5 歳(範囲:54~95 歳)である。
レジオネラ症は一年を通して発生を認めるが、特に夏~秋に多くなる傾向があり、県内でも同様の傾向が見られている。

【レプトスピラ症】
レプトスピラ症は2006年以降県では計7例が届け出られており、2019年は1例の届出がある。
本症の症状は急性熱性疾患で、3~14日の潜伏期間ののち、突然の悪寒、発熱で発症する。
感冒様の軽症型から、黄疸、出血、腎不全を伴う重症型(ワイル病)までその臨床症状は多彩である。
本症の感染経路として、原因となるレプトスピラ属菌の保菌動物の尿で汚染された環境での曝露、また動物の尿や血液への直接接触などがあげられ、野生動物含め、ペットの犬など様々な動物が保菌動物となりうる。
海外の東南アジア等の流行地では台風や季節的な大雨による洪水の後に大規模なレプトスピラ症の発生がみられ、国内でも大雨や台風後の感染の報告がある。
千葉県の過去の届出においても、推定感染経路として台風後の水路の清掃とする届出もある。
水災害後は不用意に水に触れることを避け、どうしても農作業(水路等の清掃等)や河川での作業が必要な場合は、ゴム手袋・ゴム長靴を着用し、皮膚との物理的接触を最小限にすることが重要である。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年10月16日更新)

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