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2021年 第 5 週  ~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症~

今週の注目疾患   2021年 5週(2021/2/1~2021/2/7)
【今週の注目疾患】

【カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症】
 2021 年第 5 週に県内医療機関から 1 例のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CarbapenemResistant Enterobacteriaceae: CRE)感染症の届出があり、2021 年の累計は 6 例となった。
県内医療機関からの CRE 感染症の届出は、年 70 例前後で推移しており、2020 年は 63 例の届出を認めた。
63 例の届出における菌種の内訳は、Klebsiella aerogenes が 25 例と最も多く、次いで Enterobacter cloacae が 21 例、Klebsiella pneumoniae が 6 例と続く。
その他はCitrobacter freundii 1 例、Citrobacter youngae 1 例、Escherichia coli 1 例、Klebsiella oxytoca 1 例、Serratia marcescens 1 例、未記入等 6 例であった。
患者は男性 42 例(年齢中央値 73.5 歳:範囲 49~89 歳)、女性 21 例(年齢中央値 72 歳:範囲 12~100 歳)であった。
症状(重複あり)は、肺炎 19 例、尿路感染症 16 例、菌血症/敗血症 11 例、胆嚢炎/胆管炎 6 例、腹膜炎 3 例、髄膜炎 1 例であった。
 CRE感染症において、地域における流行状況や当該耐性菌のカルバペネム耐性機序を把握するためにはPCR法等を用いて詳細な解析を実施する必要がある。
特にカルバペネマーゼ産生菌(Carbapenemase-Producing Enterobacteriaceae:CPE)は広域β-ラクタム剤に汎耐性を示し、また同時に他の複数の系統の薬剤にも耐性であることが多いため、臨床的に大きな問題となる。
2020年に届け出られた63例の患者由来株のうち、県衛生研究所でPCR法と阻害剤を用いて検査が実施された30株のカルバペネマーゼ遺伝子検出状況は、10株がIMP型であり、1株がNDM型カルバペネマーゼ遺伝子を有していた。
KPC型、OXA-48型はなかった。
IMP型10株の菌種は、E.cloacae 6株、C.freundii 1株、C.youngae 1株、K.oxytoca 1株、K.pneumoniae 1株であり、NDM型1株の菌種はE.coliであった。
CRE感染症においては、患者発生動向調査に加え、分離株の耐性機序の検査を引き続き実施し、県内におけるCRE感染症の動向をサーベイランスしていくことが重要である。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和3(2021)年2月10日更新)

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