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令和元年・35週~カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症~

今週の注目疾患   令和元年・第 35 週(2019/8/26~2019/9/1)

【カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症】
 2019年第35週に県内医療機関から1例のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(carbapenemresistant Enterobacteriaceae:CRE)感染症の届出があり、2019年の累計は35例となった。
菌種の内訳はEnterobacter cloacaeが14例と最も多く、Klebsiella (Enterobacter) aerogenesが10例と続く。
その他はKlebsiella pneumoniae 3例、Klebsiella oxytoca 2例、Escherichiacoli 2例、Citrobacter freundii 2例、Providencia rettgeri 1例、未記入1例であった。
患者は男性25例(年齢中央値77歳:範囲58~91歳)、女性10例(年齢中央値72歳:範囲5~93歳)であった。
症状(重複あり)は、尿路感染症12例、肺炎8例、腹膜炎2例、菌血症5例、敗血症7例、胆管炎2例であった。
敗血症7例における分離株はE. coli 2例、K. oxytoca 2例、E. cloacae2例、K. pneumoniae 1例であった。
CRE感染症において、地域における流行状況や当該耐性菌のカルバペネム耐性機序を把握するためにはPCR法等を用いて詳細な解析を実施する必要がある。
特にカルバペネマーゼ産生菌(carbapenemase-producing Enterobacteriaceae:CPE)は広域β-ラクタム剤に汎耐性を示し、また同時に他の複数の系統の薬剤にも耐性のことが多いため、臨床的に大きな問題である。
2019年に届け出られた35例の患者由来株のうち、県衛生研究所でPCR法と阻害剤を用いて検査が実施された20株について、うち8株がIMP型メタロ-β-ラクタマーゼ(MBL)遺伝子を有していた。
NDM型、KPC型、OXA-48型はなかった。
8株の菌種は、E. cloacae 5株、K. oxytoca 1株、C. freundii 1株、P. rettgeri 1株であった。
CRE感染症においては、患者発生動向調査に加え、分離株の耐性機序の検査を引き続き実施し、県内におけるCREの動向をサーベイランスしていくことが重要である。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年9月4日更新)

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